ソードの2 – タロット占い

ソードの2



ソードの2
回復した平和の支配者

季節 冬
時間 2週間
9月23日~10月2日
占星術との対応 天秤座の月

解説とシンボル

一人の女性が座っており、その後ろに大きく広がった水の中には小さな岩と山が居を据えています。 水は荒く波立ち、流れは強いようですが、緑の藻が近くに生えています。これは、酸素不足とよどみを示しています。
水が象徴するのは意識下の記憶です。そのため、よどみと荒れた波はアンバランスを示唆しています。

彼女が腰掛けているのは、灰色の石のベンチです。 彼女のドレスは、灰色の冬の空のような色褪せた水色をしています。 この女性にとって、物事は少し希望がないもののように思えているようです。

彼女は目隠しをして、2本の剣を胸の前で交差させています。 彼女は自分の心臓を守り、警戒を続けています。 ソードの2を支配しているのは天秤座です。そこから、彼女の目隠しが慎重に状況を把握するために役立っているということを感じ取ることができます。 目隠しは、感情と直観的な見地から状況を「見る」のに役立つのです。

また目隠しは、状況や人を見ることを見られない、あるいは見ることを拒んでいるということを表している可能性もあります。

三日月が空に出ていることから、これは夜のことだとわかります。 三日月の光は非常に微かで、この状況は完全には終わっていない、何かが残っています。 月は水、潜在意識、感情を支配しています。 彼女は闇の中に一人残され、自分の感情のバランスを取ろうとしているのです。

解釈と占い

ソードの2が示している可能性があるのは関係です。その理由は主としてカードが表す数字によるものです。 同等の力を持った二人の人間がやってきて、互いに出会って抵抗しています。 どちらも降参することはできません。だから緊張が生まれています。 この緊張が壊れたとき、両者は気持ちが重くなるでしょう。 どちらかが降参すれば、両方が傷つきます。 これは良いカードではありません。 両者がバランスというものを見つけ出す必要があります。 両方が互いの警戒を解かなければなりません。 潜在意識の水の奥深くに何かがあります。

ソードの2は、自分の内側に解決方法を探しに行く必要があるだろうと示唆しています。 しかし、解決方法は見つけなければならないのです。なぜなら、今は何も起こっていないからです。 絵の彼女は、2本の剣を離しています。しかし、それも一時的なものです。 あなたは意図的に真実から目を背けているのです。

瞑想。 瞑想です。 この平和的な戦術を試してみてください。遅かれ早かれ重たい剣はあなたにとって重荷となり、最終的に手放さざるを得ないものだからです。

ソードの2における数字の2は、二重性と選択を示すものです。 知性と感情の間に二重性が存在しています。 力と力が近付いて、心と共に行くという選択肢、それと、もっと論理的な選択肢とが存在しています。 ソードの2は、あなたはむしろ結論にたどり着きたくないと考えていることを示唆しています。

ソードの2が恋愛で出た場合

二本の剣が、感情と心を文字どおりブロックしています。 これは、進展しない関係を示しているかもしれません。なぜなら、一方が傷つくのを恐れて心にふたをしており、他方はそれを何とかしようとして結局相手は心を閉ざしたままに終わっているからです。

また、一方の人間はその関係を望んでいないのに、他方がそれを無理強いしようとしているということを示している可能性もあります。

さらに、ソードの2は恋愛関係にありながらもまだ体の関係のない二人の間の緊張感を表すこともあります。もし醜態をさらしたり、何かまずいことをしてしまえば、全てを台無しにしてしまうかもしれないのですから。相手とはまだ恋愛関係にない場合、いづれ緊迫した状況になる可能性があります。どちらかがベッドに行くことを焦るが故に相手が気分を悪くするような場合が挙げられます。

あなたが既に恋愛関係にあるなら、ソードの2は争い、口論、不安定な考えを暗示している可能性があります。 関係に問題があります。 これは、その人がどう対処したらいいかわからないような精神的障害である可能性もあります。

ソードの2が感情で出た場合

感情としては、ソードの2は、混乱し、否定し、非常に矛盾した感情を抱いている人を示している可能性があります。 感情と知性との間で葛藤が生じています。 彼らは何も感じたくありません。それをもっと意識的な思考と換えたいと思っています。 潜在意識は意識と同化しています。そこでは潜在意識の考えが意識へと忍び入り、精神を目覚めさせ、結局また押し出されています。 最終的に、あなたの感情と思考との間で解決に至る必要があるでしょう。

ソードの2が表す日常の出来事

ソードの2は、二人の人間が意見を変えないために状況が行き詰っていることを示している可能性もあります。 「いや、やらない」、「私は無理」といったことは、ソードの2がリーディングで出た状況でよく聞かれる言い回しかもしれません。

「見ようとしない者ほど見えない者はいない」、心ここに在らざれば視れども見えずという格言があります。

ソードの2が出来事で出た場合

ソードの2は、戦争や攻撃といったものも含め、深刻な状況について予告している可能性があります。

ソードの2の職業

タイピスト 秘書 外交官 仲裁人 船長 天文学者 数学家

ソードの2の逆位置

ソードの2の逆位置は、寄せ付けないようにしていた状況が、今目の前に迫っていることを暗示しているかもしれません。 あなたは剣を落とし、解決方法を探し求めることになるでしょう。

また、ソードの2の逆位置は、何事も途中で止まってしまい、「それ」が解決するまで前へ進めないことを意味しています。問題が解決するには長い時間が必要となりますので、一旦退いてお茶でも飲んだほうがいいかもしれません。

さらに、ソードの2の逆位置は「差し出す」という要素も持ち合わせています。例えば、あなたが恋人に口の刺激で性的に満足させたときに、楽しめなかったとします。後日、恋人が「それ」がどれほど良かったのかをあなたに伝え、またしてほしいと頼んだとします。その場合、あなたは波風を立てることを避け、どれだけ不愉快でも義務感でやってあげるでしょう。

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