5 – 教皇 – タロット占い

永遠の神々の司祭

支配 牡牛座
エグザルテーション 月
惑星 金星
ヘブライ文字 ヴァウ
色 赤~橙色
音符 C♯又はD♭

『わたしはあなたに天の国の鍵を授けよう。あなたが地上でつなぐことは天国でもつながれ、あなたが地上で解くことは天国でも解かれるだろう』
-マタイによる福音書16章19節

教皇の説明とシンボル

教皇は赤いローブを身にまとっています。これは情熱と支配を象徴しています。 彼は2人の弟子に対して情熱を込めて教えていますが、また彼らを見下ろし、支配してもいます。 赤色は最も短い波長を持ち、最下位のチャクラに対応する色でもあります。 これは、教皇が地の領域と接していることを表しています。 タロットにおいて、赤色は高められた望みを通常表します。 ガウンの下に着ているのは白いシャツです。 これは純粋さと英知を表しています。 彼はその信念において純粋で、ときに過ちに対して無防備です。

彼の一方の手は空を指差して神の啓示を受け取り、もう一方は三重の十字架の付いた黄金の杖を握っています。 黄金の杖は、教皇が被っている巨大な冠と共通しています。 15の三つ葉が3列になって冠を飾っています。 冠の下に着けた布飾りは彼の耳を覆っています。 このことは、教皇における聞くという要素を表しています。しかし、それは私たちが聞く通常の声ではなく、唯一にして最高の神の神聖な声です。

教皇の足元に十字架があり、それらは足元両方の側に置かれています。このことは、男性的なエネルギーと女性的なエネルギーの結合を表します。 2つの鍵もまた交差しています。これは男性の意識と女性の潜在意識を表しています。

門弟が、すべての儀式と教えを経ずして教皇の座る場所に立ち入ることはできません。 それは必死で学んだ者だけが立ち入ることを許される場所です。 守られた場所ですが、熱心に仕事や儀式に励んで師の言葉を異議を挟まず聞くことで、修道士たちはその中に入ることができるのです。

教皇の前に2人の修道士がひざまずいています。 一人は赤い薔薇のガウン、もう一人は青い百合のガウンを着ています。 薔薇と百合はそれぞれ物質的な世界と精神的な、あるいは星の世界を象徴しています。 タロットの中にその組み合わせを見て、私たちは、その二つを一つに結びつけています。 二人の修道士は、彼らの師に対する服従も表しています。 薔薇と百合の二重性とあわせ、彼らもまた人が通る可能性のある二つの道を表しています。すなわち、宗教対精神、学問対運動等です。 修道士たちが身に着けている黄色のヨークは、彼らをより高度な次元の理解と結び付けているヨークの象徴です。

ヘブライ文字ヴァウは小アルカナの騎士と関係があります。 この修道士たちをヴァウ、あるいは真実探求の旅に出る騎士として考えてみてください。

教皇は牡牛座の支配の下にあります。牡牛座は地にしっかり足がついていて、伝統に根差した存在です。 近寄ってよく見れば、教皇の石の椅子に牡牛のシンボルが見えるでしょう。 これは柱と根であり、変わらないものです。 それは常に一定です。 彼は、伝統と慣習的な考え方を支配しています。 彼は社会の秩序に規律をもたらしています。

解釈と占い

教皇は集団の秩序と社会を表します。 人々に社会的な秩序をもたらす、社会におけるあらゆる集団を表し得るものです。 この種の秩序は、社会が機能するために必要です。 それが最大限機能しているかどうかは、また別の問題です。

彼は教育、指導、教師を象徴しています。 この人はソフトボールのチームや、教会や学校など、何らかの集団に所属するようあなたを導く可能性があります。 チームワークが特に示唆されています。

教皇は、「正しいこと」をするということにすべてが関わっています。ここでいう正しいこととは、最も一般的なことを指します。 これは多くの人々が自然に持っている感覚でしょう。なぜなら、それはマスメディア、宗教機関、親、教師を通じて大多数の人々に与えられている一つのプログラムだからです。

正しいことや正しい声とは、ただ一つの神から直接語り掛けられてくる、私たちの心の中の「ただ一つの声」をしっかりと聞くことでもあります。 宇宙のおしゃべりや「チャネリング」といったものは、ただ一つの声ではありません。 このただ一つの声は、実際の声を持ちません。 それはテレパシーのようにあなたに語り掛けてくる感情や存在です。 ただ一つの声が、誰かに対する力や支配を約束するようなこともありません。 これらの声は、しばしば神聖な神の声と混同されます。 教皇は、この「正しい」声を聞いたりそこへとつながる静かな瞑想をするために、頼れる人/カードです。

教皇が恋愛で出た場合

あなたについて言われていることをするように、と教皇は告げています。 教皇は結婚を表すカードの一つです。特に、このカードはお見合い結婚や政略結婚を表します。 私は、本当の愛ではなく、グループから結婚しなければという圧力を感じたために結婚するという人に関してこのカードを引いたことがあります。 あなたは「他の人は皆しているから」という理由で、結婚のプレッシャーを感じているかもしれません。教皇は契約結婚のカードです。 盛大な結婚式もまた示している可能性があります(他方で、第11の鍵の正義の場合、それが結婚に関して示唆するのは、裁判所や治安判事の下での結婚です)。

教皇のカードは、当事者の一方が他方より目立って年上の結婚や関係に関連しているときがあります。 皇帝が教皇と並んで出たときは特にそうです。

女教皇と並んで出たときは、テレパシーのようなコミュニケーションのとれる恋愛を示しているかもしれません。 言葉を使わなくても、お互いに考えていることや考えていることがわかるのです。

教皇は、その表面から見えるよりも深いカードです。 ヴァウは、すべてを合わせてつなぎ止めるものです。 それは「そして」という意味の言葉です。 (あなた『そして』私です )。絵をもっと注意して見てみましょう。 3人の人物が見えます。 その関係の中、あなたはあなたでいますか?

教皇が感情で出た場合

将来の恋人や恋愛対象があなたについてどう思っているか知りたいのであれば、教皇はときに期待外れのカードかもしれません。 それはあなたが誰について知りたいかというコンテクストによります。 もしあなたがある関係について知りたい、その関係は社会的な道徳規範の領域ではうまくいかないものであって、そのことはあなたもわかっているという場合、その関係が花開くことはありません。 例えば、あなたは、ある教授があなたについてどう感じているかを知りたいとします。なぜなら、あなたは、その教授との間の化学反応を感じ、その教授にはあなたに対する気持ちがおそらくあると知っているからです。しかし、あなたは決してそれを行動に移すことはありません。なぜなら、その教授は、教官が生徒とデートするという社会的なルールに反したことをするはずがないからです。

今のパートナーがあなたをどう思っているかということであれば、その人はあなたを深く愛しています。ただ、それは一つの恋愛であり、決して壊れないものではないということは理解してください。 それは、物質的なすべてのもの、そして非物質的なすべてのものによって縛られた一つのものです。
なぜなら、それらは本当は一つの同じものだからです。

教皇がアドバイスで出た場合

教皇は何らかの種類の瞑想をするようにと伝えています。 ある状況について瞑想し、二つの相反するものを一つにまとめることが必要かもしれません。

これはまた、あなたに対し、瞑想してあなたを導く一つの声に耳を傾けるよう促すものでもあります。 あなただけが自身の運命を決めることができるのです。 私の友人のレスはこのように言っていました。「皆に守護天使はついているのよ。でもそれは同じ守護天使で、皆のためのものなの」 それこそが教皇が私たちに伝えてくれていることです。 本当の自分自身や、あなたの聖なる守護天使の声に、静かに耳を傾けてください。 天使はここに、あなたを助けるためにいるのです。

教皇に関する私個人的なアドバイスがありますが、それは私の母に由来しています。 私の母は、タロットと星の世界への扉を開いてくれた人です。 成長過程で、私の家では精霊がやりたい放題していました。 始終ドアが閉まったりドアノブが回ったりしていました。 声やささやきが実際に聞こえていました。 私の目には、彼らが影として現れる闇の生物として見えていました。 母は私に言ったものです。「彼らを怖がらないで。 ただあっちへ行けと伝えればいいのよ」。それは本当でした。 もしあなたが自分を苦しめている精霊に去ってほしいのならば、しっかりとした大きな声でただ言えばよいのです。「あっちへ行け」と。

けれども、私はもっと重要なことを母親から学びました……。それは何かというと、これらの存在は、母親に対し、彼女は偉大な「力」に恵まれている、自分はその力を人々の上に及ぼす助けになる、そんな秘密を知っているんだと吹き込んでいたのです。

母親は間違っていること、これらの存在は単なる無害な「力」の源などというものではなく、現実に害をなす宇宙の創造物であって混沌と破滅を招くものなんだということを、私はつらい経験を通じて思い知らされました。 彼らは、あなたにある種の魔術的な「力」がある、その力を授けると告げて誘惑します。しかし、それであなたが物事をめちゃくちゃにしてしまうのを見て、嘲り笑いだすのです。

私は母親が過ちを犯してよかったと思っています。そこから私は学ぶことができたからです(もっとも母親はそうは思っていないのですが)。 わたしは、わずらわしい宇宙の存在に 唆されたときはいつでも、教皇のカードを取り出してみます。そのアドバイスは常に同じです。ハードワーク、献身、瞑想、決意を通してのみ、私たちは真実に到達できる、と。 努力なしにただ「力」を与えられる者はいません。また、誰でも最初から始めなければならないものです。 レッスンをとばすことはできません。 あなたが6年生のクラスに放り込まれた1年生だと想像してみてください。 同じことをタロットについても想像してみましょう。 その深みをいきなり理解し始めることはできないのです。 ゆっくりと、系統的に始めましょう。 あなたが断じて教皇ではないこと、あなたは常に修道士であることは覚えておかねばなりません。なぜなら、あなたは本当に学ぶことを止めるつもりですか? あなたが1週間でタロットを習得できるコースがあると請け合うような「声」やペテン師の言うことを聞いてはいけません。

あなたがオカルトを学び始めたばかりの生徒で、youtubeにあるチャネリングの動画に引き寄せられるものを感じたのなら、誰でもないあなただけが、必要かつ求めている力を持っているのだと分かってください。 神は言葉で直接語りません。 神は力で無理強いしません。 あなたが正しいと感じられないような情報源からは距離を置くように、と教皇はアドバイスとして告げています。

日常生活レベル

日常生活レベルだと、教皇は良い聴き手になるようにとのアドバイスしています。

教皇は、学校、図書館、官庁、書斎を示しているかもしれません。

教皇がキャリアで出た場合

あなたが本当に望む仕事を得るためには、別のフィールドでのトレーニングが必要かもしれません。 教皇は大学やカレッジを象徴しています。 あなたは学校に戻り、いくつか専門的な授業を取ろうと考えているかもしれません。 キャリアのリーディングで教皇が出た場合、大きくてしっかりした会社で指導や仕事を見つけるようおそらくアドバイスしています。

もしかしたら、あなたは学校に戻って修士か博士の学位を取ろうと考えているかもしれません。 教皇は、別の正式な段階や教育へと進むのを検討したいと考えていると示唆している可能性もあります。

他の人たちが昇進しているのに、あなたは同じ仕事にとどまっているような気がしていませんか? もしかしたら、少し進んだ授業を取ってみるべきかもしれません。 リーディングに関し、7年ほど前に教皇のカードが良い友人に出続けていたことがありました。 彼は学校に戻って修士を取りたいとは思っていなかったのですが、それは結局必要ありませんでした。 彼はプログラミングとコンピュータ関係の資格コースをとることにしました。 それによって、彼はキャリアの昇進に必要な教育を得ることができました。 覚えておいてください。必要なのは知識であって、学位や資格の取得ではありません。 『知識は力なり』です。

教皇の職業

司祭 カレッジの教授 調停者. 裁判官 博士号取得志願者 司書 簿記係 会計士 修道士 精神的指導者 霊聴能力者

組み合わせ

ワンドの5と教皇

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